核シェルター付きのRC住宅

あまり知られていない一般住宅の地下室。
核シェルターの建築は秘密裏に進められます。

        

施工ポイント

核シェルターは建築場所周辺の状況に合わせた設計を行います。

河川氾濫エリアの場合は、地下に水が入らないように、例えば、1階の床を地面から2メートル高くして、2メートル部分は収納庫にしたり、敷地の周り全体にコンクリートの塀をつくるなど、様々な工夫をいたします。

地下水が多いエリアは地盤調査をおこない、施工方法を検討します。地下の壁面防水処理にも気を使います。

なお、このパースは実際に建築されたものではなく弊社のプランです。

  • シェルター全体像
    核シェルターと聞くと何やら薄暗い狭い空間をイメージするかと思いますが、真逆の快適な空間です。平時の使い方は、シアタールーム、スタジオ、カラオケルーム、くつろぎのリビング、好きなようにつくれます。
    分厚いコンクリートで覆われた空間、特殊な鉄扉(防爆扉)、これにより、完全防音室になるので、管弦楽器のレッスンも可能になります。エアコンも設置可能ですが、有事の際はエアコンの通気口がシャットアウトされます。地下なので寒い、暑いも地上より少ないとお考えください。シェルターは窓のない空間です。湿度によるカビの発生をできる限り軽減するために、調湿性のタイルほか、お客様のお好みのテイストに合わせた素材を選定します。
    お部屋の中のは、居室のほか、備蓄室をつくります。3週間程度の食料や水を備蓄しておくことになります。上下水道は放射線物資の侵入を避けるためありません。よって、キッチンやトイレは設置いたしません。簡易トイレを使い、ダストボックスを併設します。
  • 平面図
    簡易トイレ室兼用プライベートルームを設置して、隣に小さめの空間をつくり、そこをダストボックスとして使用します。使用済みのゴミは壁面に小さい窓を設置してそこから投げ込みます。
    1階から地下室に降りるのですが、1階の扉も防爆扉にして、地下室入り口も防爆扉にすると安心です。防爆扉は空気が漏れないような構造、爆風に耐えうる強度を持ち、グレモンハンドルという気密性を保つ錠前を設置します。
施工
(株)相川スリーエフ

24時間、家族全員が自宅に揃っているわけではありません。ですから自宅にシェルターがあっても意味がないという意見もございますが、有事となるには必ず兆候が現れます。今は現実的ではありませんが、危険な状況が近付いたときは家族が揃って、しばらく自宅で過ごすことになるはずです。弊社の考えは、「地下室をお考えならば、せっかくなのでシェルター化すると良いと思います。」です。

核シェルターにはいくつかの種類があると思ってください。弊社でも取り扱っていますが、ユニット型の置き型タイプは、地上のお部屋の片隅に置くことが可能です。ただし、狭いことや、爆撃地が近い場合は爆風で飛ばされます。ユニット型は、爆撃地が遠くで、爆風が弱いエリアを想定して、放射性物質から身を守るためのシェルターです。

今回ご紹介の地下シェルターは、爆撃地が一定距離で、強い爆風でも耐えられるという考え方です。今回設計した住宅は地上も鉄筋コンクリート造のRC住宅なので、木造や鉄骨と比較すると相当に強い住宅です。さらに地下室を作ることで爆風が地上を通過しても安心できる空間です。ただし、爆撃地となった場合は、この深さでは耐えられません。

爆撃地を想定した地下シェルターを造るには、地下鉄よりも深い場所に造る必要があります。しかし、それは非現実的であり、一般論ですが、そこまでは考えないものだと思います。

 

現在、我が国には、核シェルターの定義がなく、建築基準の定めがありません。2023年にその基準を策定すると言われていますが、弊社では余裕をみて、壁、スラブの厚みを300ミリで設定します。換気装置はイスラエル製で高性能な製品を使います。Jアラートが発令されてから、シェルターに逃げ込み、瞬時に陽圧することが何より大切です。

RC住宅の建築を得意とする弊社がご提案する地下の鉄筋コンクリート造のシェルター。RC住宅はもちろん、シェルターの上(地上部)を木造住宅にすることも可能です。

地下核シェルターの価格は、地中の状態のよって工事方法が変わるため一概には決められませんが、地下の躯体工事、高性能フィルター、陽圧装置、防爆扉、1階部の構造、などを含めて、小さいもので5千万円、図のような広さですと1億強はかかります。核シェルターを造るという考えではなく、高級な防音室で、スタジオやシアタールームを造る考え方が必要かと思います。工事は設計段階から、建築主、設計事務所、弊社で合意書を交わして、秘密裏に積算から開始いたします。

お問い合わせ 0120-317-134 スマホからも。

核シェルター担当者とお伺いいたします。

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