「寒い実家」をそのままにしていませんか?高齢の親御さんの健康を守るための断熱リフォームのすすめ

(2024年12月24日)

今年が最後と言われている国が推奨する断熱補助金を利用した断熱リフォームの提案です

ご両親が長年住まわれているご実家、冬になると「寒い」と感じることはありませんか? もし「寒さ」を我慢しながら暮らしているなら、健康リスクが潜んでいるかもしれません。特に高齢者にとって、寒冷な住環境は血圧上昇や心疾患の原因となる可能性があります。温かい住まいへの改善は、健康を守るための大切な投資です。

この記事では、高齢の親御さんを持つ方へ向けて、断熱リフォームの重要性、健康への影響、さらに利用できる補助金情報を詳しく解説します。

国土交通省は断熱と健康について調査報告書を発表しています。画像をクリックするとPDFが開きます。ぜひご覧ください

第1章:寒い家が高齢者に与える深刻な健康リスク

寒さは単なる不快感ではなく、健康に悪影響を与える重大な要因です。

1.1 血圧の上昇と心疾患リスク

寒い部屋では、体温を維持しようと血管が収縮し、血圧が上昇します。特に高齢者は血圧の調整機能が低下しており、寒冷環境下で脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まることが国土交通省の調査でも明らかになっています 。

寒冷環境の影響例:

•室温が1℃低下すると、血圧が約0.68mmHg上昇

•高齢者ほど血圧の上昇幅が大きく、急激な血圧変動がリスクを高める

1.2 浴室事故の危険性とヒートショック

寒い家の中でも、特に危険なのが浴室です。寒い脱衣所から熱い浴槽への急激な温度差が、ヒートショックを引き起こし、心臓発作や脳卒中の原因になります。

厚生労働省のデータによると:

•日本の家庭内死亡事故の中で、浴室での死亡率が最も高い

•浴槽内での死亡事故は年間約19,000件以上

ヒートショックを防ぐために重要なポイント:

•脱衣所の断熱強化

•浴室暖房の設置

•全館暖房の導入

1.3 夜間頻尿・過活動膀胱の悪化

寒さは膀胱を刺激し、夜間頻尿の原因にもなります。寒冷環境下では、膀胱の収縮が強まりトイレの回数が増える傾向があります。これは高齢者の睡眠障害の一因となり、日中の活動量低下や免疫力の低下にもつながります 。

第2章:断熱リフォームの健康改善効果

では、「寒い家」をどのように改善すれば良いのでしょうか? 断熱リフォームは、家全体の温熱環境を改善し、以下のような健康効果が期待できます。

2.1 血圧の安定化

断熱リフォームにより、室温が安定し、血圧の急上昇を抑制します。国土交通省のデータでは、断熱リフォーム後に住人の血圧が平均3.5mmHg低下したという結果が出ています 。

2.2 ヒートショック予防

浴室や脱衣所の断熱強化で、家全体の温度差を小さくし、ヒートショックのリスクを大幅に軽減できます。

2.3 免疫力の向上

体温が適切に保たれることで免疫機能が正常に働き、風邪や感染症のリスクが低減されます。

第3章:断熱リフォームの具体的な方法

断熱リフォームには、以下のような方法があります。

3.1 窓の断熱リフォーム

窓は熱の出入りが最も多い部分です。窓の断熱を強化するだけでも、住環境は大きく改善されます。

断熱窓の選択肢

•内窓の設置 樹脂製の内窓を設置します。断熱だけでなく防音、結露防止の効果も。

•サッシ取り替え Low-E複層ガラスを使用した高断熱窓に取り替えることが可能です。

※サッシ取り替えには2種類の工法があります。カバー工法とハツリ工法(撤去工法)です。カバー工法は今あるサッシに新しいサッシを被せる工法で、1ヶ所2時間程度で完成します。ハツリ工法は、今あるサッシを取り外して新しいサッシを再設置する工法です。そのため。内外壁の解体と補修が必要になります。お部屋や外壁をリフォームする場合は、ハツリ工法をお勧めします。

3.2 外壁・天井・床の断熱改修

壁や床、天井の断熱改修も重要です。特に古い家では断熱材が劣化している場合が多く、リフォームで改善できます。

使用する断熱材の例:

•グラスウール

•発泡ウレタン

•セルロースファイバー

•最強の断熱工法・・外壁の上から高性能断熱パネルを被せる工法です。この工法を用いる場合は、ハツリ工法で窓を全て高性能にします。費用は1千万円〜2千万円ほど。しかし、補助金も最大600万円を超えます。

[高齢者のご両親のお部屋作り(参考プラン)]

まずは、寝室からトイレ。寝室から浴室。寝室からキッチン。この動線を考えて、コンパクトスペースの中にまとめることです。

そして、それぞれ移動する動線には。必ず壁付け手すりを設置します。

寝室はベッドが良いです。できれば、電動式のベッドがおすすめです。

ベッドから起き上がる動作が一つのハードルになりますので、簡単に起き上がり、歩行の状態に持っていくことが重要です。そして、好きな場所に自力で歩くことです。流れに沿って手摺を付けることで、杖が不要なので、気分的にも楽です。

お風呂は、浴槽の脇に座れるタイプを選びます。そこに腰をかけて、くるっと回って湯船に入れます。浴室、浴槽にも手摺を付けます。もちろん、トイレにも手摺を付けます。

寝室、浴室、トイレ、廊下は、とにかく暖かい空間に。具体的には、「窓の断熱」「壁、床、天井の断熱」「省エネ仕様のエアコン」「人感センサー付きの照明器具」「忘れてならない換気装置」、これらのリフォームを行うことで、少なくとも、この空間での温度差を限りなくなくすことを目的にします。

最低でも、過ごす空間は快適空間にすべきです。命を守るシェルターのような空間となります。

 

第4章:補助金を活用してお得に断熱リフォームを実現

現在、断熱リフォームを促進するために国や自治体から多くの補助金が用意されています。

4.1 先進的窓リノベ事業

補助額:最大200万円

高性能断熱窓への改修を行う場合に適用されます。

4.2 住宅省エネ2024キャンペーン

補助対象:窓、断熱材、玄関ドアなど

省エネ性能の高い建材へのリフォームに対応しています。

4.3 補助金活用のポイント

•補助金の併用が可能:複数の補助金を組み合わせて利用することで負担を大幅に軽減可能。

•登録施工業者の利用:補助金利用には、国の登録事業者での施工が条件となる場合が多い。

第5章:相川スリーエフが選ばれる理由

当社「株式会社相川スリーエフ」は、昭和22年創業の老舗建設会社であり、LIXILの正規代理店として、多くの窓リフォームを手掛けてきました。

当社の強み:

•補助金事業者登録済み:複雑な補助金申請もサポート

•一級建築士事務所・特定建設業の資格保有

•窓1本の交換から新築まで対応

高齢の親御さんが安心して過ごせる住まいを提供するために、ぜひ一度ご相談ください。

第6章:まとめ – 寒い家から暖かい健康住宅へ

「寒い実家」は健康リスクを抱えています。しかし、断熱リフォームを施すことで、健康を守りながら快適な住まいに生まれ変わります。

省エネと健康は一体です。つまり、断熱するだけ健康が増すということです。

これについては、国交省はこちらの資料にまとめています。

大切なご家族が安心して過ごせるよう、補助金を活用した断熱リフォームをぜひご検討ください。

✅ 血圧安定・心疾患リスク軽減

✅ ヒートショック予防

✅ 補助金で賢くリフォーム

株式会社相川スリーエフは、窓1枚から家全体の断熱リフォームまで、全面的にサポートいたします。

まずはお気軽にお問い合わせください。

 

記事作成:WEBマーケティング/佐藤凛

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