リノベーションと家具、こだわりは「本物」・・・相川スリーエフ成城ギャラリー

(2025年01月25日)

リノベーションとは、空間に命を宿すこと。そこに息づく家具は、単なる道具ではなく、空間を語り、住まう人々の人生を映し出す存在。杉の一枚板が持つ力強さ、ワーナーのシューメーカースツールが醸す繊細さ。その全てが、唯一無二の世界を築くための鍵。

杉の一枚板。その赤みを帯びた木目の流れ。一本の木から切り出された板が見せる、自然の造形美。年月を重ねた杉は、柔らかさと温もりを宿し、手に触れるだけでその温もりが伝わる。切り口に残るわずかな自然の荒々しさ。ウレタンの薄い塗膜が施されても、その表情を失うことはない。木が語る物語。それは、空間に安らぎと強さをもたらす。

杉の板は、無言のまま空間を支配する。家具の中心に据えられたその姿は、そこにいるだけで空気を変える。人々が集い、語り合い、時にはその上で夢を描く。杉の一枚板は、ただのテーブルではない。生きている存在。

ワーナーのシューメーカースツール。見る者の視線を捉え、座る者の心を掴む椅子。デンマークの小さな工房から生まれるこの椅子は、一つひとつが異なる色と表情を持つ。職人が木に触れ、木が職人に応える。そんな対話の中で生まれるフォルム。その座面は、人の体を受け入れるように形作られ、触れるだけでその優しさが伝わる。

三本脚の美しさ。安定感とデザインの調和。地面の凹凸さえも飲み込むその構造は、古代の農作業に使われたスツールの遺伝子を受け継ぐもの。人々の暮らしを支え、生活の中に美しさを溶け込ませる。ワーナーのシューメーカースツールは、ただの椅子ではない。使う者と共に生きる存在。

杉の一枚板とシューメーカースツール。この二つが空間に生み出す調和。対照的でありながら共鳴するデザイン。自然と人間が作り出す芸術。手触り、香り、存在感。その全てが本物であることを語る。

 

ワーナーの模倣品が出まわっている。本物を選んで欲しい。本物の証は裏側にある。

リノベーションとは、本物を追い求める旅。その旅路の中で、家具が持つ力は計り知れない。住まいを彩るという役割を超え、空間に命を吹き込む存在。杉の板が語る自然の声。ワーナーの椅子が響かせる職人の想い。本物でしか成し得ない美しさ。

リノベーションと家具、どちらも本物を追求する。

それが相川スリーエフの建築であり、こだわりでもある。

 

 

一級建築士事務所 相川スリーエフ

 

 

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