こだわるべき内装仕上げ[塗装・漆喰・珪藻土・タイル]

(2023年01月10日)

内装仕上げは奥が深い。それにより空気感が変わる。

「できる限り自然素材を使いたい。」それは本物を使うことでもあり、人に無害という安心もある。例えば壁の仕上げ、普通の住宅ではビニールクロスを貼る。弊社が建築する住宅は塗装仕上げが多い。普通より上級を。それは当社のこだわりだ。一般的な塗料は害はない。しかし化学物質過敏性のお客様には特別な塗料を使う。塗料には種類があり人に優しい塗料があるのだ。壁だけでなく室内建具にも同じ塗料を使う。その場合、建具は無塗装のまま施工させる。

一般的に自然塗料と呼ばれるものは、「F☆☆☆☆」の認定を受けたもので、ホルムアルデヒドの放散量が少ないものが基準とされている。しかし、シックハウス症候群、アレルギー体質の方々は少量の化学物質で反応が出ることがある。完全に無害な塗料はドイツ製に多い。ドイツと日本では審査基準が違うが明らかにドイツの製品が優れている。デュプロンの塗料はその代表格である。

https://www.toryo.or.jp/jp/anzen/formaldehyde/f-info/about.html

 

塗装仕上げ

 

あえて塗装しない仕上げも推奨している。コストはかかるが壁面や室内建具を木の素材で仕上げる。すると木に包まれた柔らかい空間が生まれる。

優しさに包まれた木の香り漂う空間

塗装の魅力はたくさんある。塗料によって質感が大きく変わる。ムラを付けて表情を変えたり、オリジナルのカラーを作ることも可能だ。照明があたることで昼と夜のイメージも変わる。奥が深い仕上げ材である。

塗料のほかに、漆喰と珪藻土についても触れておきたい。漆喰は消石灰(水酸化カルシウム)、珪藻土は珪藻(川や湖に生息するプランクトンの一種で珪藻の殻が蓄積された土が珪藻土)の殻の化石を原料にしたものである。漆喰の質はカルシウム純度で測られる。一般的には純度40%から60%が多いが、スイス製の漆喰は純度95%以上という高品質なものが存在する。

漆喰は独特の表情を持つ高質な仕上げ材である。加えて調湿性能を有している。また、消臭や抗菌効果もあり耐火にも優れている。

珪藻土も同じく調湿性能を持つ。調湿性能だけを比べれば漆喰を上回る。呼吸する壁と言われるほどだ。デメリットは防カビ性能が劣っていることと水に弱いこと、自ら固まらないことだ。だから外壁には使えない。

これら塗り壁は凹凸を付けることが可能で、光の陰影を演出することもできる。和室にも洋室にも合い、幻想的な空間が生まれる。

漆喰と珪藻土、どちらも似たような素材だが、価格は漆喰の方が少し安い。ただ、漆喰は施工が難しく職人が少ないことが難点である。

室内で調湿性能を重視するなら珪藻土を選ぶべきだが、総合的に判断すると漆喰に軍配があがりそうだ。ちなみに同じ機能を持つデザイン性豊かな内装タイルもある。

漆喰仕上げ

外壁にも使用できる

珪藻土仕上げ

柔らかい印象がでる

弊社はRC住宅[R−LABEL]と木造住宅[One‘sLifeHome]、2つの住宅ブランドを持つ。One‘sLifeHomeの住宅は自然素材あふれる住宅だが、R−LABELRC住宅でも、塗装はもちろん、木に包まれる部屋や漆喰の部屋をつくれる。構造体が「木造かRCか」だけの問題である。

ビニールクロス仕上げと比較すれば、コストはかかるが、塗装、珪藻土、漆喰、内装タイルなど部屋ごとに使い分けても良い。

LIXILのエコカラットは様々なデザインやカラーがある

せっかくの新築、リノベーション。壁や扉だけでなく、照明器具、スイッチ類、コンセント類、エアコンの色、階段の手摺、窓やドア、家具や暖炉、様々な部位にこだわりたい。

こだわるべき内装仕上げ[塗装・漆喰・珪藻土・タイル]関連記事

ブログの最新記事

カテゴリー

アーカイブ

世田谷区の高級木造住宅ブランドOne's Life Home WRCコンクリート住宅のR-LABEL 木造企画住宅UpToMe まるごと断熱リフォーム